はじめに
ChatGPT(会話形式で答えてくれるAIチャット)は今までは画像生成する機能はなく、テキストベースで画像生成のプロンプト(命令文)を作成して、別サイトのDALL(ダリ)-E3にそのプロンプトを入力することで画像生成していました。
それが2023年10月4日ごろに新機能として「GhatGPTにDALL-E3が追加され、ChatGPT上だけで画像生成」ができるようになりました。
今回はこのGhatGPTにDALL-E3でできることなどの新機能の実際の使い方などをご紹介します。
DALL-E3とは?
DALL-E3はOpenAIによって開発された最新の画像生成AIで、テキストプロンプト(命令文)を入力として新しい画像を出力することができるものです。
DALL-E1が2021年にリリースされ、その後DALL-E2が2022年にリリースされたことを経て、2023年9月にDALL-E3が登場しました。
今までよりもDALL-E3は画像の質やプロンプトを正確性がとても高く、今後は会社向けのビジネスプランなども登場予定です。
また「商用利用も可能」ということが大きな強みです。
ChatGPTでDALL-E3を使う手順
ChatGPTの画像生成のDALL-E3機能を使うには「ChatGPT Plus(有料版)」の加入が必要です。
ChatGPT plus 有料版とは?そもそもChatGPTとは?ChatGPTはコンピュータとの会話を楽しむためのツールです。言い換えれば、コンピュータとおしゃべりできる友達のような存在です。ChatGPTに質問をすると、[…]
使うときは画面上の「GPT-4」をクリックし、「DALL-E3」を選択すると使えます。
DALL-E3のできることは?
基本の作成から実用的な応用まで、7つの具体的な画像をご紹介します。
①指定の画像生成
これは一番の基本でざっくりと「黒髪の和服の日本人女性の画像をください」とプロンプト(命令文)を記載します。
そうすると、系統などが違う4種類の画像を数十秒程度で作成してくれました。
②画像生成後の選択と拡張
ざっくりとしたプロンプトから作成された画像の雰囲気などで「〇番目の画像のイメージで再度残りの画像も作成してください」などプロンプトを書くこともできます。
そうすると同じような雰囲気で画像を生成してくれました。
③画像生成後の部分変更
作成された画像の中で、ほとんど画像のイメージはよいけど、背景や小物などの一部だけ変更することもできます。
例えば、「○番目のの着物の色をピンクにしてください」など書くとしっかりと着物の色が変わり、背景などはほとんど変化していませんでした。
④アニメーション用の画像作成
また1枚の画像の中に複数画像をつくるようなプロンプトを記載するとアニメーションやゲーム作成のキャラクターも作ることができます。
例えば、「散歩して歩くスプライトシートをつくってください」と書くと、4パターンで歩いている画像が生成されました。
⑤オリジナルロゴ作成
その他にも自分オリジナルロゴをChatGPTを使うことで企画から作成まで依頼できます。
例えば、本サイトのURLをChatGPTの機能であるWeb Browsingで「サイトのロゴを作成するためのプロンプトを考えてください。サイトURL(https://..)」をつかうと内容などをみてロゴの作成に必要な情報をまとめてくれます。
はじめにChatGPT(会話形式で答えてくれるAIチャット)は今までは2022年1月の情報までしか取得できず、最新のニュースなどを答えることはできませんでした。例えば、「3日後に沖縄に天気が良ければ行きたいと思います。天気を教え[…]
そのプロンプトをDALL-E3機能に貼り付けました。
その結果、「データ分析、コンパクトさ、および学習を反映する要素」が入ったロゴ案が作成されました。
またシンプルすぎるので、色も付けて再度作成してもらうこともできます。
ほんの10分程度で、ロゴの企画から作成までできてしまいました。
人間がやるとその10倍以上かかることもあるので、とても効率的でした!
⑥写真からイラスト化
次に自分のペット写真などからもChatGPTの画像認識機能を使うことで画像を作成することもできます。
はじめにChatGPT(会話形式で答えてくれるAIチャット)は今までは画像認識の機能はなく、テキストベースを使った質問にしか答えることはできませんでした。それが2023年9月25日に新機能として「GPT-4V」を発表しました。[…]
例えば、写真をChatGPTにアップロードして「この画像を作るプロンプトを英語で教えてください」のプロンプトを書くとします。
そのプロンプトをDALL-E3に貼り付けると写真とかなり精度が高い画像が4つ作成できました。
⑦画像素材作成
最後にこの画像素材がほしいが、フリー素材など見つからない場合などでも使える画像素材の作成をしてみます。
今回はよくアマゾンや楽天などの商品でみる王冠に第1位のある画像を作成してみました。
例えば、「上部に王冠を持つゴールデンのバッジの画像を作成してください。バッジは「第1位」という日本語を目立つように表示します。背景は透明にしてください」とプロンプトを書きます。
すると第1位の日本語がうまくいかないようでした。
ChatGPTにも日本語がうまくいかない理由を聞いてみます。
すると「英語のようにはうまくいかないとの報告」があがっているそうで、日本語入り画像は現段階では難しそうです。
まとめ
DALL-E3が追加されたことで、ChatGPT上だけでついに画像の企画から生成まで一貫してできるようになりました。
今後WEBデザイナーの方の脅威になることは間違えありませんが、日本語あり画像などできないこともまだまだ多くあります。
現段階では人間のサポートをAIがしつつ、共存できる印象です。
今回、紹介した以外でもChatGPTは様々なことができますので、興味ある方は実際に触ってみると良いと思います。