量子コンピュータとは？
最近、よく名前を聞く量子コンピュータ。ただし、何かよくわからないという意見が多いです。
難しい内容には間違いありません。ここではざっくりと分かるとコンセプトにお伝えしていきます。
まず、前提として今皆さんが使っているPCは「0」と「1」を認識して動いています。
PCは「日本語」や「英語」などの言語を正確には認識できておらず、日本語などを「0と1」に変換する作業を裏でやっています。
量子コンピュータは「0」「1」という分類ではなく、「0と1を重ね合わせて、1でもあり、0でもある」という絶妙なバランスを保ったコンピュータのことを言います。
なぜ重ね合わせができているかなど、量子にはまだまだ謎の多い分野で解明できていないことも多いです。
量子コンピュータの将来
では、量子コンピュータがもし完成したら、どのなるのでしょうか？
なんとく、量子コンピュータは速度が速いなどのイメージがあるかと思います。
ただ一般用に使われているPCなどのスピードが上がるわけではありません。
量子コンピュータの活用例
まだまだ使用例は未知数ですが、以下のようなものが今後期待されています。
自動運転
自動運転では車両が自律的に走行する技術で、カメラ、レーダーなどのセンサーを使用して周囲の環境を認識し、その情報に基づいて車両を制御します。
量子コンピュータによって、周囲の交通状況や道路状況の膨大な量のデータを高速に処理することで、自動運転車が最適なルートを選択できるように支援することができます。
つまりは自動運転の実用化をより進めることができます。
新薬の開発
量子コンピュータは、従来のコンピュータでは困難だった分子構造の解析やシミュレーションを高速に実行することができます。
これにより、新薬の候補となる分子を効率的に見つけ、今まで不可能であった新薬も開発できるかもしれません。
暗号解読
現在インタネットで普及しているSSLサーバー証明書（インタネットでセキュリティを高めるもの）などは高度な素因数分解によって解読されてしまいます。
量子コンピュータが完成するとインタネットの安全を脅かす存在になるかもしれません。また仮想通貨などのブロックチェーン技術の安全性にも影響を与える可能性があります。
ブロックチェーンとは一言でいうと、取引履歴をまとめた台帳です。もう少し詳しく書くと、過去に行われたすべての取引データがブロックごとにまとめ、各ブロックが一つの鎖のようにつながった台帳です。[…]
宇宙解明
関係ないようですが、ブラックホールは実は「量子力学」の現象であるホーキング放射（※）を放出するため、量子コンピュータの原理などが今後宇宙の解析にも役立ちます。
※ホーキング放射はブラックホールの表面で、量子力学的に対生成された仮想粒子のうち、一方の粒子がブラックホールに吸収され、もう一方の粒子がブラックホールから放出される現象です。
極めて強い重力によって、光さえもその重力場から逃れることができません。そのため、ブラックホール内部の様子は、直接観測することができません。ホーキング放射はブラックホールの質量を減少させ、最終的にはブラックホールが蒸発してしまうと考えられています。
まとめ
量子コンピュータが完成できるとAIの進歩もより発展していくと考えられますが、逆に今までは問題なく使えていた安全性を高める方法などが突発されるなどの課題も多くあります。
また量子コンピュータが2023年時点では数年でできるという可能性は低く、何十年もかかると予測されるほど、全体像が見えない技術となります。
量子コンピュータがもし開発できなら、今まで知れなかった分野の研究も一気に進む技術となるはずです。
